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使わないと損!?教育訓練給付制度の説明から申請までわかり易く解説

教育訓練給付制度とは働く人がキャリアアップするため、自身で支払った教育訓練受講費用の一部が支給される厚生労働省の制度です。
この制度には、一般教育訓練給付金と専門実勢教育訓練給付金とにわけられます。

今回、僕自身が行政書士資格取得のため某資格スクールを受講し、スクール指定の講座を終了したため実際にハローワークへ行き一般教育訓練給付金の申請をしてきました。
(後述しますが、資格試験に合格せずとも支給されます)

FPとして教育訓練給付制度の知識としては持っていたもの実際に利用したことがなく、実際に申請してみると用意するものも多く少し手こずったのでコチラで一般教育訓練給付金についてフィードバックしていきます。

一般教育訓練給付金とは?

働く人の主体的な能力開発の取り組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の制度です。(厚生労働省、一般教育訓練給付金についてのリーフレットより抜粋)
一般教育訓練給付金についてのリーフレット[PDF:3696KB]
つまり、企業で働く人が資格を取るために学校に行ったとき掛かった講座の料金の一部を雇用保険から負担してもらえる制度ということになります。

例えば、情報処理技術者資格、簿記検定、介護職員初任者研修など多彩な一般教育訓練給付金対象講座(以下教育訓練講座)が指定されています。
なお指定講座はコチラから検索できます。
(余談ですが、行政書士資格は独立前提なので雇用の安定と再就職の目的から離れていますがいいのでしょうか?)

どれくらい支給されるのだろう

実際どれくらい負担してもらいるかというと、10万円を超えない額で、その費用の20%とされています。
つまり、資格学校に講座料金として30万円支払ったときは6万円が、50万円かかったら10万が支給されます。
上限が10万円ですから、例え100万円の講座を受けた場合でも10万円しか支給されないことはご注意ください。

対象となる人は?

次に受給要件です。

まず、雇用保険の被保険者。
要するに会社にお勤めの方で、指定の講座を受講した時点でその会社に引き続き3年雇用されている方が対象となります。
また一度一般教育訓練給付金を申請した場合との時から3年経過しないと新たに申請できないことになっています。

次に、雇用保険の被保険者であった方。
会社を辞めて雇用保険被保険者資格を喪失した日以降、1年以内に対象教育訓練講座を受講した方、また離職以前にお勤めしていた会社に3年以上雇用されていること。

この条件を満たす方で、教育訓練講座を受講し、各講座で指定される修了認定基準を満たすと申請できるようになります。
気になる終了認定基準ですが、真面目に講座を受講している方ですと、なんなく終了することができるレベルのものですが、期間内に終わらすことが必要ですのできっちり終了させましょう。

なお、この終了認定基準さえみたしておけば、実際に資格試験を受験して合格しなくても、もっと言うと受験すらしなくても給付は行われますのでご安心ください。

必要なものと申請までの流れ

まず必要なものとして、
教育訓練講座で指定される終了認定基準を満たすと各教育機関(資格学校)から、
1.教育訓練給付金支給申請書
2.教育訓練修了証明書
3.領収書
4.教育訓練経費等確認書
が送付されます。

次にご自分で用意しなければならないもの。
5.本人・住所確認書類
運転免許書、マイナンバーカード、国民年金保険被保険者証、住民票の写し、印鑑証明のいずれか(コピー不可)
6.雇用保険被保険者証(コピー可)
あと、5.と重複しますがマイナンバーカードと給付金を振り込んでもらう銀行口座の通帳・キャッシュカード、印鑑も必要になるかと思われますので準備しましょう。

5.は大抵の方が簡単に用意できると思いますが、6.の雇用保険被保険者証ってなんだ?となる方もおられると思いますので説明しておきます。(僕もそうでした)
まずこんな書類です。

一般的にこの雇用保険被保険者証は会社が預かってることが多いとのことで、お家で見つからない方は人事部などで確認してみましょう。
ただ僕の場合、年金手帳のページ目にホッチキスで留められ挟まっていました(汗)
こういったケースもあるので、会社にも家にもない場合は年金手帳を確認して見てください。

次に申請までの流れです。
1.教育訓練給付金支給申請書と4.教育訓練経費等確認書に、分かる範囲でいいので記入しましょう。
不明な箇所は後でハローワークで親切に教えてもらえますので。

必要なものが揃い、用紙に記入が済んだらお近くのハローワークへ行ってください。私は奈良県の橿原市在住ですから、大和高田公共職業安定所へ行きました。
受付にて教育訓練給付金の申請に来たといえば担当者につなげてもらえます。

あとは、担当者に申請書類でわからない箇所を教えてもらいながら記入し、記載が終われば必要なものを提示して手続きは完了します。
その場で振込の手続きをしてくれるので銀行によりますが1週間以内に入金されます。
ここで私がハマったのですが、振込先の銀行をネット銀行にしましたところ(ジャパンネット銀行)ハローワークのシステムでジャパンネット銀行は対応していないとのことで、普通の地銀に振り込んでもらうことになりました。こういったところはお役所だなぁと苦笑してしまいます。

以上つらつらと書き連ねましたが資格など取得するのは自分への投資です。
制度を積極的に利用し将来の収益につながるよう努力したいものですね。

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