火災保険だけじゃだめ? 橿原市のFPが教える地震・噴火への備え
こんにちは!橿原市のFP、金川です。
「家は火災保険に入っているから大丈夫!」
そう思っているあなた、ちょっと待ってください!
日本は、地震大国。いつ、どこで、大きな地震が起きても不思議ではありません。
また、火山の噴火による被害も、他人事ではありません。
実は、地震や噴火による火災は、火災保険だけでは補償されないんです。
この記事では、橿原市にお住まいの方に向けて、
- 火災保険と地震保険の基本
- 地震・噴火による損害と保険の関係
- 橿原市で地震・噴火に備えるためのポイント
などを、FPがわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたとあなたの家族を守るための、適切な備えができるはず!
火災保険の基本
火災保険は、火災、落雷、風災、水災、盗難など、さまざまな損害から、建物や家財を守るための保険です。
火災保険で補償されるもの(例)
- 火災:失火、もらい火、放火など
- 落雷:落雷による火災、家電製品の故障など
- 風災:台風、竜巻、暴風などによる損害
- 水災:洪水、高潮、土砂崩れなどによる損害(※床上浸水または地盤面から45cmを超える浸水の場合など、条件あり)
- 盗難:家財の盗難、盗難に伴う建物の損壊
- 破損・汚損:不測かつ突発的な事故による損害(例:子どもが誤ってテレビを倒して壊した)
火災保険で補償されないもの(例)
- 地震、噴火、津波による損害(※地震保険で補償)
- 経年劣化による損害
- 故意による損害
- 紛失
FPからのアドバイス:
火災保険の補償内容は、保険会社や商品によって異なります。
必ず保険証券や約款を確認し、不明な点は保険会社に問い合わせましょう。
地震保険の基本
地震保険は、地震、噴火、津波による損害を補償する保険です。
火災保険とセットで加入する必要があり、地震保険単独では加入できません。
地震保険で補償されるもの
- 地震による火災、倒壊、埋没
- 噴火による火災、埋没、損壊
- 津波による流失、浸水
地震保険の保険金額
地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内で設定します。
ただし、建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限です。
地震保険の保険料
地震保険の保険料は、どこの保険会社で加入しても同じです。
これは、地震保険が、政府と民間の保険会社が共同で運営している公共性の高い保険だからです。
保険料は、建物の構造と所在地(都道府県)によって決まります。
耐震性能が高い建物ほど、保険料は安くなります。
地震保険料控除
地震保険料は、所得税および住民税の控除対象となります。(上限あり)
地震が原因の火災は、火災保険では補償されない!
「火災保険に入っているから、地震で火事になっても大丈夫」
そう思っている方は、非常に危険です!
火災保険は、地震、噴火、津波を原因とする火災による損害は、原則として補償されません。(地震火災費用保険金が支払われる場合もありますが、十分な金額とは言えません。)
つまり、地震による火災で家が全焼してしまった場合、火災保険だけでは、家を再建する費用は賄えないのです。
FPからのアドバイス:
地震、噴火、津波による損害に備えるためには、火災保険とセットで地震保険に加入することが不可欠です。
橿原市・奈良県の地震リスク
奈良県には、生駒断層帯、中央構造線断層帯、奈良盆地東縁断層帯など、複数の活断層が存在します。
また、南海トラフ巨大地震が発生した場合、橿原市でも大きな被害が想定されています。
橿原市が公表している橿原市防災マップなどで、お住まいの地域の地震リスクを把握しておきましょう。
よくある質問(Q&A)
A: 地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内で設定できます。
ただし、建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限です。
地震保険は、地震後の生活再建費用の一部を補填するための保険です。
全損した場合でも、必ずしも元の家と同じ家を建てられるわけではありません。
ご自身の貯蓄や、その他の備えも考慮して、適切な保険金額を設定しましょう。
A: 地震保険料は、建物の構造や所在地(都道府県)によって異なります。
一般的に、木造住宅は保険料が高く、耐震性の高いマンションは保険料が安くなります。
また、地震のリスクが高い地域ほど、保険料は高くなります。
複数の保険会社で見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
A: 地震保険料控除は、支払った地震保険料に応じて、所得税や住民税が控除される制度です。
控除額は、最大で所得税5万円、住民税2万5千円です(※)。
確定申告または年末調整で手続きが必要です。
(※)保険期間が5年以下の契約など、一部対象外となるものもあります。
風災、雹災、雪災
水災
建物外部からの物体の落下、飛来、衝突など
騒擾(じょう)およびこれに類似の集団行動など
盗難
水濡れ
破損、汚損など
※保険商品によって補償内容は異なります。
まとめ:火災保険+地震保険で、橿原市の災害リスクに備えよう!
地震や噴火は、いつ起こるかわかりません。
万が一の事態に備えて、火災保険と地震保険の両方に加入しておくことが大切です。
「今の保険で大丈夫かな?」「地震保険って必要?」
そんな疑問をお持ちの方は、橿原市のFP金川まで、お気軽にご相談ください。
初回相談は無料です。あなたにぴったりの保険プランを、一緒に考えましょう!
※この記事の情報は、2024年5月現在のものです。最新の情報は、各保険会社のウェブサイトなどでご確認ください。