空想おかねシリーズ:DIOがジョナサンと融合したが相続権はあるのか?!
空想おかねシリーズ:DIOがジョナサンと融合したが相続権はあるのか?!
奈良県橿原市のファイナンシャルプランナー、かながわFP相談所・金川でございます。
今回は、ジョジョ第1部〜第2部をテーマに、ジョースター家の資産承継と理念の継続を空想的に考察いたします。
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① ジョージ・ジョースター1世の遺産
ジョージ1世(ジョナサンの父)は第1部序盤で病没。相続人は嫡子ジョナサン1人でございました。
ディオは養子として迎えられたものの、期間は短く、ジョージが亡くなるまでに数年しか経っていません。イギリス法下では養子にも相続権が与えられる場合がありますが、ジョージは明確にジョナサンを正統な後継者とみなしていました。
したがって、ディオには実質的な相続権は存在せず、財産はすべてジョナサンが承継。屋敷や土地、信託資産などはすべてジョースター家の名義で維持されていたと考えられます。
しかしこの「名義の一点集中」こそが、ディオの野心を生み出した温床。
FP的に見れば、富の集中は家族間の摩擦を生みやすく、分割信託などによるバランス設計が不可欠でございます。
② DIOは相続人となりうるのか?
物語の終盤、ディオは吸血鬼となり、ジョナサンと船上で最後の戦いを繰り広げます。
首だけの状態で生きながらえたディオは、ジョナサンの体を奪おうとします。
爆発によって船が沈むその瞬間、ディオはジョナサンの首筋に頭部を接合しようとしましたが、
完全な融合には至りませんでした。
そして――ジョナサンはディオの頭を自らの腕で抱きかかえたまま、
静かに船と運命を共にし、海の底へと沈んでいったのです。
そして100年後、第3部で復活したディオは、ジョナサンの肉体を完全に支配して登場します。
つまり第1部の時点では、彼は「相続未遂」=体の不法取得未完了でございました。
法的に見れば、相続とは「被相続人の権利義務を引き継ぐこと」。
ジョナサンの死後、DIOがその体を使って行動したとしても、それは本人の意思に基づく承継ではなく、
完全な不法占有(それも物理的)でございます。
③ ジョナサンの魂とエリナ夫人の決断
船上の悲劇のあと、生き残ったのはエリナ・ジョースターと、彼女が抱えた一人の赤ん坊だけでした。
ジョナサンはすでに息絶え、ディオの頭を自らの腕で抱きかかえたまま、静かに船と運命を共にしています。
炎と爆発が船を包む中、エリナは赤ん坊を抱いて脱出の道を探します。
その時、彼女の目に入ったのは――ディオが自らの再生用に用意していた棺桶。
エリナはとっさにその中へ入り、赤ん坊を胸に抱いたまま、海に投げ出されました。
やがて棺桶は波間に漂い、後に彼女の命をつなぐ“救済の箱舟”となります。
彼女自身はジョナサンとの子・ジョージ二世を身ごもっており、
これから生まれる命と、腕の中の命――二つの未来を守る決断を下したのです。
FP的に言えば、これは「資産の避難信託」に近い構造。
絶望の中で、エリナは未来への希望(=次世代)を物理的に“箱”へ移した。
それは、命と理念の両方をリスクから分離保全した行為でございました。
④ エリナの資産承継と家族構成
漂流の末に救出されたエリナは、信託口座や社会的信用を背景に、ジョースター家の残された金融資産を引き継ぎました。
屋敷などの有形財産は失われたものの、名門家系としての信用資産・金融資産・人脈資産が残りました。
生まれた実子ジョージ二世はやがて成長し、エリナが救った赤ん坊――リサリサ(エリザベス)と結婚します。
リサリサはストレイツォに預けられ、波紋の修行を受けた後、ジョージ二世の妻となり、ジョセフを出産。
⑤ リサリサの逃亡とスピードワゴン財団の役割
ジョージ二世は、第一次世界大戦中、イギリス空軍のパイロットとして従軍していました。
しかし、勤務先の上官が実はディオの残党である吸血鬼であることに気づき、
その事実を知ったことで殺害されてしまいます。
死因は「戦死」として処理されましたが、真実は隠されたままでした。
夫の死に疑念を抱いたリサリサ(エリザベス・ジョースター)は、
その吸血鬼の上官を波紋で撃退。
しかし、一般兵にその場面を見られ、人間を殺したと誤解され、
殺人容疑で軍と警察に追われる身となってしまいます。
スピードワゴン財団は彼女を守るため、あらゆる手段を講じ、
新しい身分「リサリサ」として国外に逃亡させました。
こうして彼女は、ジョセフ・ジョースターを密かに育てながら、
「波紋の師」として後の世代を導く存在となっていったのです。
FP的に見れば、これは信託+匿名化制度+国際的後見の三重構造。
スピードワゴン財団は、資産の管理だけでなく「血統そのものを守る法人」として機能していたのでございます。
⑥ 波紋とWRYYYYの対比:守る者と奪う者
ジョナサンが放つ「波紋ッ!」は、生命エネルギーを正しく循環させる力。
人を救い、命をつなぐ“与える側の力”。
対して、DIOの「WRYYYY!!」は吸血鬼の咆哮。
奪い、支配し、他者を犠牲にして生きる“奪う側の声”。
この二つの叫びは、まさに資産に対する姿勢の対比そのものです。
波紋=分かち合う力。WRYYYY=独占する力。
どちらを選ぶかで、未来の資産は大きく変わるのです。
⑦ FP的まとめ
- 資産=物理的な富だけでなく、理念・信頼・人脈も含む。
- 血縁が絶たれても、理念を継ぐ「財団型承継」は有効。
- DIO型の強奪は、短期的成功に見えても長期的には破滅を招く。
- スピードワゴン財団=ファミリーオフィス+後見信託の原型。
つまり、DIOは富を奪えたが「相続」はできなかった。
エリナは血を超えて「理念」を継ぎ、スピードワゴンはその守護者となった。
――これが、ジョースター家に受け継がれる“黄金の精神”でございます。
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