団信があるから保険はいらない?家は守れても家族は守れない理由【FPが解説】
住宅ローンを組んだときに加入する「団体信用生命保険(団信)」。
「ローンが完済されるから、もう保険は不要でしょ」と思っていませんか?
でも実は、団信だけでは守れない“大切なもの”があるんです。
リスク① 団信がカバーするのは「ローン残高」だけ
団信は、契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、住宅ローンの残債が保険で支払われる仕組みです。
つまり、“家の借金”は消えますが、“家族の生活費”までは補償されません。
リスク② 生活費・教育費・老後資金は別問題
住宅ローンがなくなっても、生活費やお子様の教育費、老後資金はこれからも必要になります。
団信だけに頼ると、「家は残ったけど、生活が立ち行かない」なんてことにも。
リスク③ 三大疾病付き団信でも“万全”ではない
最近は「がん団信」「三大疾病付き団信」などもありますが、以下のような制限もあります:
- 条件により給付対象外となるケースあり
- 軽度の疾患や就業不能には対応しない
- 団信はローン完済=補償終了
また、これらのオプションは住宅ローン契約時にしか付加できないため、途中で「やっぱり追加したい」と思っても後から変更できません。
さらに、団信の見直し=借り換えとなり、諸費用や手続きの負担が大きくなる点も見逃せません。
だからこそ、最初の住宅ローン設計時に、民間の生命保険・医療保険も含めてトータルで検討することがとても重要なんです。
比較:団信と生命保険の違い
項目 | 団信 | 生命保険 |
---|---|---|
補償対象 | 住宅ローン残債 | 家族の生活費・教育費等 |
期間 | ローン完済まで | 契約期間中は継続 |
対象となる人 | ローン契約者 | 保険契約者・受取人 |
橿原市で住宅ローンを検討中の方へ
かながわFP相談所では、奈良県橿原市を拠点に住宅ローンに関するご相談を多数お受けしています。
団信の仕組みだけでなく、民間保険とのバランスや家計への影響まで、トータルでご提案が可能です。
まとめ:団信+必要保障=家族を守る設計に
団信は住宅ローンのための保険。
「家」を守ることはできますが、「家族の未来」を守るには、別の備えが必要です。
FPとしては、「団信+最低限の生命保険」でムダを省きつつ、必要なときに困らない保障設計をおすすめしています。
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よくある質問(FAQ)
Q1. がん団信に入っていれば保険は不要?
がん団信にも「診断給付型」と「死亡時完済型」など種類があり、必ずしも生活費まで補償されるわけではありません。
Q2. 団信以外の保険はどんなものを検討すれば?
収入保障保険・定期保険・医療保険など、ご家庭のライフステージに合わせた設計が重要です。
\団信だけで不安な方へ/
「うちの保障って足りてる?」という方は、以下からお気軽にご相談ください。
橿原市内はもちろん、オンライン相談も対応OKです。
この記事を書いた人
金川 崇(かながわFP相談所)
奈良県橿原市で活動する独立系FP・IFA。子育て世代向けのライフプラン・保険・住宅購入支援を中心に活動中。
保有資格:AFP(2級FP技能士)/宅地建物取引士/証券外務員二種/日商簿記3級