腱板断裂の疑い→手術で判明した「関節唇損傷」。奈良のFPが語る医療費と保険のリアル

半年治らない肩痛──これは五十肩ではなかった

奈良県橿原市でFPとして働く私ですが、この半年、右肩の痛みと可動域制限に苦しんできました。

最初の診断は「五十肩でしょう」。注射と痛み止めで一時的に良くなっても、すぐ痛みが戻る。夜も寝返りが打てず、家事も仕事も支障が出始めていました。

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「これはおかしい」と思い、MRI検査を受けることにしました。

MRIでは「腱板断裂の疑い」

検査後、医師からの説明は次のとおりでした。

「腱板断裂の可能性があります。手術も選択肢です」

手術を決めるのは本来とても重い判断です。費用、仕事、リハビリ、生活の制限──どれも簡単には決められません。

それでも手術を即決できた理由

即決できたのは、医療保険による保障があったからです。

  • 入院日額:5,000円
  • 入院一時金:20万円
  • 手術給付金:5万円

この安心があったことで、「お金の理由で治療を先送りにする必要がない」と判断できました。

過去にも医療保険に助けられた経験がある

実は、過去に椎間板ヘルニアで入院した際にも医療保険に助けられたことがあります。そのときの体験はこちらにまとめています。

▶ 椎間板ヘルニアの手術・医療費・保険給付のリアル(FP実体験)

ただ今回の肩のケースは、生活そのものが止まるレベルで負担が大きく、保険の価値をより強く実感しました。

手術して判明したのは「関節唇損傷」だった

手術後の説明は予想外でした。

「腱板は縫う必要はありません。主原因は関節唇(かんせつしん)の損傷でした」

関節唇(かんせつしん)は、肩の関節をぐるりと囲む“フチ”のような軟骨状の組織で、肩の安定性を保つ重要な部分です。
ここが剥離すると、痛みや可動域の制限が長期化し、自然に元通りになることは難しいと言われています。

整形外科では、術前の画像診断と術後の診断に差が生じるケースは珍しくありません。術式・制限・リハビリの流れは、腱板損傷でも関節唇損傷でもほぼ変わらず、今回の手術判断は結果的に正しかったといえます。

入院より大変なのは“退院後”だった

入院は2泊3日。しかし本当に大変なのはその後でした。

  • 右腕完全固定(スリング)
  • 片手生活で家事・仕事の効率が激減
  • 着替え・食事・洗顔などすべて時間がかかる
  • 寝返りも困難
  • シャワーの制限
  • 荷物が持てない

そして最も負担が大きかったのが通院とリハビリです。

奈良・橿原の“徒歩距離”が負担を倍増させる

橿原市のような地方都市では、病院が駅から徒歩10〜20分というのは珍しくありません。

術後のスリング状態で歩くのは転倒リスクが高く、ほぼすべての通院をタクシーで行いました。

  • 1回あたり1,000〜2,000円
  • 週2回のリハビリで月1〜2万円

医療費そのものより、移動・生活コストが積み上がる現実を痛感しました。

医療費控除は助かるが、“生活のしんどさ”までは救えない

今回のタクシー代は、右腕固定で公共交通機関が利用困難だったため、医療費控除の対象になります。

ただし控除で軽減できるのは、あくまで医療費と「やむを得ない通院」の一部だけです。

  • 片手生活で必要な追加支出
  • 家事負担の増加
  • 仕事効率の低下
  • 生活時間のロス

これらの“生活のしんどさ”は制度の範囲外です。

正直な本音:通院特約つけておけば良かった

今回あらためて痛感したのは、「通院特約はつけておけば良かった」という点です。

特に整形外科系のケガ(肩・膝・腰)はリハビリ通院が長期化しやすく、通院特約の価値が非常に高いと感じました。

さらに奈良・橿原のように徒歩距離が長く、タクシー利用が増える地域では負担が倍増します。

FPとしての学び:医療保険は“生活の自由”を守るもの

  • 五十肩と思っていても別疾患の可能性はある
  • MRIでも確定しにくいケースはある
  • 制度は医療費の一部しか救えない
  • 本当に重いのは“退院後の生活負担”
  • 整形外科系のケガは通院特約が重要
  • 保険があると治療判断を迷わずに済む

医療保険は「命の保険」だけではありません。“迷わず治せる自由”と“生活を守る安心”を買う保険だと強く実感しました。


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