NISA移管を取りやめたら要注意:勘定廃止後は「再開設」しないとNISAで投資できません

「A社からB社へNISAを移す予定で勘定廃止通知書を出したけれど、やっぱりA社のままで続けたい」──そんなケース、意外と多いんです。

でも注意が必要です。勘定廃止を出した時点で、A社のNISA口座はいったん“閉鎖扱い”になります。つまり、移管をやめてもそのままではNISAで投資ができず、課税口座(特定・一般)での取引になってしまいます。

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勘定廃止を出したら、その年のNISA口座は一度リセット

NISAは「1人1口座・同一年は1社まで」という制度です。
つまり、A社で勘定廃止を出した時点で、その年のA社のNISA口座はいったん閉じられる形になります。
もし「やっぱりA社で続けたい」となった場合は、再度A社でNISA口座の開設手続きをしなければなりません。

A社で継続したいときの手順

  1. A社に連絡し、「NISA口座を再開したい」と伝える。
  2. 必要書類(勘定設定届出書・本人確認書類など)を提出。
  3. 再開設完了の連絡を待つ。その間の取引は課税扱いになる点に注意。

この再開設は数日〜数週間かかる場合もあるため、年末が近い時期ほど早めの行動が大切です。

よくある勘違い

  • 「移管をやめたら自動で元に戻る」→戻りません。 一度閉鎖した口座は、自分で再開設手続きをする必要があります。
  • 「課税口座で買った後、あとからNISAに付け替え」→できません。 NISA枠への遡及は不可です。
  • 「B社が開設遅れてるからA社でしばらく積立」→注意。 勘定廃止後はA社のNISA口座はもう使えません。

FPとしての実感

このケース、毎年必ずご相談があります。
「勘定廃止を出したけど、気が変わってA社のままにした」──その結果、NISAで積み立てたつもりが課税口座で買い付けてしまっていたというパターンです。

たった一枚の書類のタイミングで、非課税か課税かが分かれてしまう。
だからこそ、「移すか、続けるか」を決める前に一度立ち止まって確認することが大切なんです。

まとめ:NISAを止めずに進めるために

  • 勘定廃止を出したら、一度NISA口座はリセットされる
  • 再度NISAで投資するには、再開設が必要
  • 課税口座との切り替え時期に注意

制度上のルールを知っていれば、ムダな手間や損失を防げます。
気になる方は、NISAの移管や運用方法も含めてご相談ください。


※本記事は一般的な制度の仕組みを解説したもので、最新の運用や書類名称は証券会社によって異なります。内容は2025年11月5日時点の情報に基づいています。


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※本記事は一般的な制度の概要を説明しています。実際の手続き・書類名称は各証券会社により異なります。

 

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