まだ間に合う!30代子育て世代の老後資金準備【橿原市FP解説】
こんにちは!橿原市のFP、金川です。
「子育てにお金がかかるのに、老後資金なんて無理…」「老後まで、まだ時間があるから大丈夫」
橿原市で子育て中の30代の皆さん、こんな風に思っていませんか?
確かに、子育てにはお金がかかります。しかし、老後資金の準備は、早ければ早いほど有利なんです。
 30代なら、まだ30年以上の時間があります。
この時間を味方につけて、賢く老後資金を準備する方法を、FPが解説します!
老後資金、いくら必要?
2019年に金融庁の報告書を発端に「老後2000万円問題」が話題になりました。
これは、高齢夫婦無職世帯では、年金収入だけでは毎月約5万円の赤字となり、老後30年間で約2000万円が不足するという試算でした。
しかし、この試算は、あくまで平均的なモデルケースであり、あなたに必要な老後資金は、ライフスタイルや働き方によって大きく異なります。
まずは、老後資金の目安を計算してみましょう。
(毎月の生活費 – 毎月の年金収入)× 12ヶ月 × 老後期間(年)
総務省の家計調査(2023年)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1ヶ月あたりの支出は、平均で約25万円(消費支出+非消費支出)です。
 一方、厚生労働省のモデルケースでは、夫婦2人(夫が平均的収入で40年間就業、妻が専業主婦)でもらえる年金額は、月額約23万円です(令和6年度)。
仮に、毎月の生活費が25万円、年金収入が23万円、老後期間を25年(65歳~90歳)とすると、
(25万円 – 23万円)× 12ヶ月 × 25年 = 600万円
となり、600万円が不足するという計算になります。
 これに加えて、医療費や介護費用、住宅のリフォーム費用、葬儀費用なども考慮する必要があります。
FPからのアドバイス:
 ご自身の年金見込額は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できます。
 より正確な老後資金を計算するには、詳細なライフプランシミュレーションが必要です。
30代から老後資金準備を始めるメリット
「老後なんて、まだまだ先のこと…」と思っていませんか?
 実は、30代は老後資金準備のベストタイミングなんです!
- 長期の積立投資が可能:
- 時間を味方につけて、リスクを抑えながら資産を増やせる
 - 少額からでも始められる
 
 - 複利効果を最大限に活用できる:
- 運用で得た利益を再投資することで、雪だるま式に資産が増える
 - 早く始めるほど、複利効果は大きくなる
 
 - ライフプランの変化に合わせて柔軟に見直しができる:
- 子どもの進学、住宅購入、転職など、ライフイベントに合わせて、積立額や運用方法を調整できる
 
 
子育て世代におすすめ!老後資金の準備方法
30代の子育て世代におすすめの、老後資金準備方法をご紹介します。
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛金が全額所得控除になるなど、税制優遇を受けながら老後資金を準備できる、お得な制度です。
 原則として60歳まで引き出せませんが、その分、確実に老後資金を貯めることができます。
FPからのアドバイス:
 iDeCoは、所得税・住民税を払っている方ほど、節税効果が大きくなります。
 まずは、iDeCoの活用を検討しましょう。
2. 新NISA(つみたて投資枠)
2024年から始まった新しいNISA制度では、「つみたて投資枠」を活用して、コツコツ積立投資をすることができます。
 年間120万円までの投資で得た利益が非課税になるため、効率よく資産を増やせます。
FPからのアドバイス:
 新NISAは、iDeCoと違って、いつでも引き出せるのがメリットです。
 教育資金など、老後資金以外の目的にも使えます。
3. 投資信託
投資信託は、少額から始められ、プロが運用してくれるため、投資初心者にもおすすめです。
 複数の株式や債券などに分散投資することで、リスクを抑えることができます。
FPからのアドバイス:
 投資信託を選ぶ際は、手数料(信託報酬)が安いインデックスファンドがおすすめです。
 全世界株式、米国株式、バランス型など、ご自身のリスク許容度に合った商品を選びましょう。
4. 預貯金
最も確実な方法ですが、現在の低金利下では、お金はほとんど増えません。
 インフレ(物価上昇)によって、お金の価値が目減りしてしまう可能性もあります。
FPからのアドバイス:
 預貯金は、生活防衛資金(生活費の3ヶ月~1年分)として、ある程度確保しておく必要があります。
 しかし、それ以上の金額は、インフレ対策として、投資に回すことも検討しましょう。
5. 保険の見直し
加入している保険を見直し、不要な保障を削ることで、保険料を節約できます。
 浮いたお金を、老後資金の準備に回しましょう。
FPからのアドバイス:
 生命保険は万が一の保障、老後資金はiDeCoとNISAを活用して、役割分担をはっきりさせておきましょう。
30代夫婦の老後資金シミュレーション
夫35歳、妻33歳、子ども2人(5歳、2歳)の4人家族の場合
毎月3万円を、年利3%で25年間積み立てた場合…
- 元本:3万円 × 12ヶ月 × 25年 = 900万円
 - 運用益:約560万円
 - 合計:約1460万円
 
毎月5万円を、年利3%で25年間積み立てた場合…
- 元本:5万円 × 12ヶ月 × 25年 = 1500万円
 - 運用益:約934万円
 - 合計:約2434万円
 
※これはシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。また、税金は考慮していません。
FPからのアドバイス:
 30代からコツコツ積み立てを始めれば、複利効果で、老後までに大きな資産を築ける可能性があります。
 まずは、無理のない範囲で、少額からでも始めてみましょう。
まとめ
- 老後資金の準備は、早ければ早いほど有利!
 - 30代は、時間と複利効果を味方につけられる!
 - iDeCo、NISAなど、税制優遇制度を賢く活用しよう!
 - 投資信託は、長期・積立・分散投資でリスクを抑えよう!
 - 保険は保障、iDeCoやNISAを貯蓄や運用と役割をきめましょう
 - 橿原市で老後資金の相談なら、かながわFP相談所のFP金川へ!
 
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※この記事の情報は、2024年5月現在のものです。最新の情報は、各制度の公式サイトなどでご確認ください。