椎間板ヘルニアで入院&手術|実際にかかった費用と保険給付【FP体験談】
椎間板ヘルニアで入院&手術|実際にかかった費用と医療保険の給付【FP体験談】
こんにちは。奈良県橿原市のFP・金川です。
実は私、2023年の年末に腰椎椎間板ヘルニアで入院と手術を経験しました。突然の激痛、歩けない不安、そして「治療費はいくらかかるのか?」というお金の心配。
さらに2025年には、私自身が再び肩の関節唇損傷で手術を受けることになり、あらためて医療費・高額療養費制度・医療保険の役割を深く実感しました。
この記事はこんな方におすすめです
- 椎間板ヘルニアなどで入院・手術になったときの費用感を知りたい
- 高額療養費制度でどこまでカバーされるか不安がある
- 医療保険の給付がどの程度役に立つのか、実例で確認したい
少し長くなりますが、医療費と保険のリアルを知りたい方は読み進めてみてください。
「自分のケースも一度見てもらいたい」という方は、記事の最後に無料相談のご案内も載せています。LINEでのご相談も可能です。
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突然の激痛──腰椎椎間板ヘルニアと診断されるまで
2023年の夏頃から腰に違和感がありましたが、「そのうち良くなるだろう」と思いながら過ごしていました。ところが12月には、座っていても立っていても痛いほどに悪化。夜も眠れないレベルの痛みになってしまいました。
近くの整形外科で痛み止めの薬やブロック注射で様子を見ましたが、残念ながら改善せず。そこで大きな総合病院を紹介してもらい、MRI検査を受けた結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。
医師からは「手術をすれば痛みが改善する可能性は高い」と説明されましたが、手術は簡単に決断できるものではありません。全身麻酔への不安、術後の痛み、仕事への影響など、いろいろな考えが頭をよぎりました。
それでも、日常生活や仕事に支障が出ている状況だったため、最終的には手術を受ける決断をしました。
入院・手術の費用はどれくらい?
私は2023年12月19日〜23日(5日間)入院し、椎間板ヘルニアの手術を受けました。
実際に病院で支払った金額は次のとおりです。
- 健康保険適用分(自己負担分)… 57,600円
- 入院時の食事負担金 … 4,600円
- 差額ベッド代 … 66,000円
- 合計 … 128,200円
健康保険適用分には、手術・検査・入院基本料などが含まれています。数字だけ見ると「思ったより安い」と感じる方もいるかもしれませんが、その一方で差額ベッド代がかなり大きな割合を占めているのがわかります。
私の場合は体調や環境面を考えて個室を選んだため、この金額になりましたが、部屋のタイプ次第で負担額は大きく変わります。
高額療養費制度は使えた?【区分エ・自己負担限度額57,600円】
ここでポイントになるのが高額療養費制度です。
私の所得区分は「一般所得者(区分エ)」に該当しており、1カ月あたりの自己負担限度額は57,600円でした。
今回の入院・手術で、保険診療分の本来の自己負担(3割負担)は、総医療費590,060円に対して約177,000円となる水準でしたが、高額療養費制度により自己負担限度額の57,600円で頭打ちになっています。
そのため、保険診療分として実際に支払ったのは57,600円です。
一方で、
- 差額ベッド代 66,000円
- 入院時の食事負担 4,600円
といった費用は高額療養費制度の対象外のため、そのまま自己負担となり、結果としてトータルの支払額は128,200円になりました。
高額療養費制度はとても心強い仕組みですが、「すべてが戻ってくる制度」ではなく、あくまで保険診療分の自己負担を一定額まで抑えてくれる仕組みだという点は押さえておく必要があります。
加入していた医療保険からの給付
私は以前から民間の医療保険に加入していました。今回の入院・手術で受け取った給付金は次の通りです。
- 入院給付金:5,000円 × 5日 = 25,000円
- 手術給付金:100,000円
- 入院一時金:50,000円
- 合計:175,000円
保険診療分の自己負担57,600円に対して、給付金は175,000円。差額ベッド代66,000円や食事負担を含めても、実質的な自己負担はかなり軽減されました。
もちろん、これは私が加入していた医療保険の商品内容によるものであり、すべての方が同じように給付を受けられるわけではありません。ご自身の保険証券を一度確認しておくことをおすすめします。
FPとして感じたポイント
- 高額療養費制度はとてもありがたいが、万能ではない
- 差額ベッド代・通院交通費・生活費などはすべて自費になる
- 民間の医療保険は「制度の外側の負担」をカバーする役割が大きい
- 病気やケガは予測できないので、健康なうちに備えておくことが重要
特に、2025年に経験した肩の関節唇損傷の手術では、術後のリハビリ通院やタクシー代など、「制度の外側にある負担」を強く実感しました。
ヘルニア手術では入院期間が比較的短かった一方で、肩の手術では、奈良県内でも病院までの距離・通院頻度・生活の不便さがより重くのしかかりました。
その体験談は、別の記事で詳しくまとめています。
▶ 関連記事:五十肩と思っていたら関節唇損傷だった話|FPが実体験から語る手術・医療費・保険のリアル
(2025年追記)制度改正が続く時代の“医療保険との付き合い方”
2025年に入り、高額療養費制度や付加給付、健康保険組合の財政見直しなどが議論される機会が増えています。自己負担のルールや給付内容が変わる可能性もあり、「昔の前提のまま」で考えるのは危険になりつつあります。
また、保険会社側でも商品改定や給付条件の見直しが続いており、10年以上前に加入した医療保険をそのまま放置していると、現在のニーズに合っていないケースも珍しくありません。
1〜2年に一度、自分の医療保険と公的制度の関係を点検することが、これからの時代はより大切になると感じています。
まとめ|ヘルニア手術と医療保険から見えたこと
- 椎間板ヘルニア手術の保険診療分の自己負担は57,600円(区分エの限度額)
- 差額ベッド代や食事負担を含めた総支払額は128,200円
- 高額療養費制度により、本来3割負担なら約17万円のところが57,600円で頭打ちになった
- 医療保険の給付(合計17.5万円)により、実質的な自己負担は大きく軽減された
- ただし、制度ではカバーできない費用(差額ベッド代・交通費・生活費など)は少なくない
- 2025年は制度や商品改定が続いており、定期的な保険の見直しが重要になっている
「自分の場合はどう備えるべきか?」「今入っている医療保険で足りているのか?」と不安を感じる方は、一度整理してみることをおすすめします。
奈良県橿原市のFP・金川は、初回相談は無料で承っています。オンライン相談も可能ですので、奈良県内はもちろん、遠方の方もお気軽にご相談ください。
(最終更新日:2025年11月20日)
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