【空想おかねシリーズ】シティハンター冴羽獠の仕事、税金は払う?違法収入・経費・保険をFPが本気で考察
※この記事は、アニメ・漫画の世界を「お金と制度」で真面目に考える
空想おかねシリーズです。
新宿駅東口の伝言板に「XYZ」
これだけで依頼を受けてくれるシティーハンター・冴羽獠。
かっこいいですよね。
子どもの頃、あのハードボイルドな生き様に憧れた方も多いはず。
美女の依頼しか受けないし、報酬は「依頼人の真心(時価)」とか言っちゃう。
男のロマンの塊です。
でも、大人になってFP(ファイナンシャルプランナー)として
お金や制度を扱う立場になってから見ると、
別の意味でドキッとするんですよね。
「……この人、税金どうしてるんやろ?」
今回はあえて野暮なツッコミを入れます。
冴羽獠のお財布事情と、
現実世界なら確実に問題になる
税務・保険のリスクを、
FPの視点で勝手に心配してみます。
悪いことして稼いだお金も、税金ってかかるの?
まず一番の疑問。
獠の仕事は、どう見ても「裏稼業」です。
でも実は、日本の税務ルールはかなりシンプル。
「違法に稼いだお金でも、利益が出たら課税」されます。
泥棒でも、詐欺でも、裏稼業でも、
儲けたら申告しなさい、というのが建前です。
つまり、獠が受け取った依頼料も、
本来は雑所得か事業所得として申告対象。
一度も申告していないなら、
それはシンプルに脱税。
もっこりしてる場合じゃありません。
銃のタマ代、領収書もらえない問題
仮に獠が「よし、真面目に申告しよう」と思ったとしても、
次に立ちはだかるのが経費の壁です。
愛銃コルト・パイソンの整備費、弾薬代。
仕事に必要な支出ではあります。
ただし……
裏ルートの武器商人に
「すみません、宛名は冴羽で。インボイス登録番号もお願いします」
なんて、言えますか?
領収書がなければ、経費として認められない可能性が高い。
売上が丸ごと利益扱いになり、
税金がドンと乗っかる。
フリーランスなら即死級のやつです。
ミニクーパーと家賃の「公私混同」
獠の愛車・ミニクーパー。
仕事にも使うけど、ナンパにも使う。
FP的には「家事按分」が問題になります。
仕事8割と言い張りたくても、
走行距離の記録なんてつけてない。
マンションの家賃も同じ。
射撃場があるから事務所と言いたいけど、
普通に生活もしている。
税務調査が入れば、
経費否認ラッシュが目に浮かびます。
香ちゃんの扱いが一番ブラック
個人的に一番心配なのが槇村香さん。
事務、サポート、生活全般を支えているのに、
給与契約は不明。
無償ならボランティア。
生活費を渡していれば贈与扱い。
社会保険も厚生年金もない。
獠に何かあれば、彼女は一気に無防備になります。
ハンマーは強いですが、
労務環境は超ブラックです。
結論:スイーパーは保険に入れない
毎日命がけの仕事。
本来なら生命保険が一番必要な人です。
でも職業欄に「スイーパー」と書いて
通る保険会社はありません。
嘘を書けば告知義務違反。
街を壊した賠償も、
故意なら保険は使えない。
つまり獠は
「何かあったら全額自腹」の世界で生きています。
まとめ
冴羽獠は、フィクションだからこそ成立する無敵の男。
現実世界では、
領収書なし・無申告・無保険は、
一瞬で詰みます。
強さとは、
制度の中で生き残れること。
「確定申告、ちょっと怪しいかも」
「経費整理、後回しにしてる」
そんな方は、
奈良・橿原のFPとして現実的な整理をお手伝いします。