ここ数年、YouTubeやwebサイトで保険は不要だ、保険に加入する事は情弱だ。
保険のコストを投資に回せば素晴らしい未来が待っている!
的な情報が溢れてきていますね…
FPとして否定も肯定もしませんが、前提知識なしで「保険はいらない!」と決めつけるは早計です。
要不要を判断するためにも保険の基礎的な事をお伝えできればと考え書いてみます。
目次
大きく分けて保険は3種類に分けられます
・第一分野 生命保険
・第二分野 損害保険
・第三分野 医療保険
それぞれ目的が違います。
一つづつ確認していきます。
第一分野 生命保険
生命保険は人の命に関わる保険
生命保険会社にしか扱えません、基本的に死亡保険金は遺族が受け取ります。
被保険者が死亡した場合、遺族が保険金を受け取って保険は終了となります。
保険金に税金がかかるケースがあります。
被保険者が死亡した時、その遺族の生活を守る為の保険、貯金が少ない子育て世代の人は特に。
掛け捨ての物から貯蓄性のあるものまで様々な商品があり、
掛け捨ては支払う保険料は安いが、保険を解約してもお金が戻らず、
貯蓄性のあるものは、支払う保険料は高いが途中で解約しても
それまで貯蓄された保険料が解約返戻金として戻ってきます。
自分に必要かどうか見極めて加入しないと後々困ったことになります。
さらに生命保険も大きく分けて3種類存在しています、これについてはまたの機会に…
*保険が難しいと言われる原因の一つとして用語が難しいのもあると思いますので、保険用語も記載しておきます。
・保険料 保険契約者が保険会社に支払うお金
・解約返戻金 保険を解約したときに契約者が受け取るお金
・保険契約者 保険を契約し保険料を支払う人
・被保険者 保険の対象となる人
・受取人 保険金を受け取る人
第二分野 損害保険
損害保険は相手に損害を与えた時や自分が損害を受けたときに支払われる保険。
損害保険会社にしか扱えません。これは分かりやすいですかね。
基本的に保険金に税金はかかりません。
損害額を補填する為の保険なので、損害額以上の保険金は支払われません。
たくさん加入したからといって得するものではありません(笑)
代表的なものは次の通りです。
・火災保険(地震)
お住まいが火事や地震で損害を受けた場合に補償される保険。
ちなみに地震保険は火災保険に付帯しないと加入できません。
・自動車保険
自動車やオートバイ(自転車も)を使用して相手に損害を与えた場合や自分の車等を修理するために使う保険。
・旅行保険
旅行中の怪我や病気、盗難などの被害に遭った場合に補償される保険。クレジットカードに付帯しているケースも多い。
・傷害保険
急激かつ偶然の事故よるケガに備える保険。自動車保険の人身障害もこれに近いですね。
・ペット保険
じつはこれも損害保険に分類されます。ペットの治療費を補償する保険。
その他事業保険など企業が加入すべきものもありますが今回は割愛します。
第三分野
医療保険(がん保険)、介護保険(民間の保険、国の介護保険とは別)、就業不能保険など。
どれも身体に掛ける保険。生命保険会社も損害保険会社も扱えます。
被保険者が病気や怪我で特定の状態になった場合に被保険者自身が受け取ります。
基本的に掛け捨てタイプが多く、保険金に税金はかかりません。
・医療保険
被保険者が病気や怪我で入院や手術をした場合に支払われる保険。
個人的には入院の短期化や社会保障(健康保険、高額療養費制度、傷病手当金)が充実している現状ではそこまで手厚く加入するべきものではないと考えます。
・がん保険
被保険者ががんに罹った時の保険。
最近ではがん保険も細分化されており、がん診断保険とがん治療保険に分類できる。
がんも病気なので公的な治療を行う場合は多額の治療費がかかるわけではないが、がん治療中の副作用などで就業ができず収入が減少するリスクを低減するために必要と考えます。
・介護保険
被保険者が所定の介護状態になった場合に支払われる保険です。
国の介護保険と混同されることが多いです。
将来、自分が介護状態になった時のコストが心配なら加入しても良いと思いますが、特に若い人はこの分を貯蓄や投資に回す方がいいのでは?と感じます。
・就業不能保険
被保険者が働けなくなった場合に支払われる保険です。
保険会社より給付要件は様々ですが、病気や怪我で医師の指示により60日以上の入院や自宅療養になった場合とされるものが多いです。
子育て世代の働き盛りの方や、特に個人事業主など働けなくなると収入が0になる方は検討すべき保険です。
働けなくなったといっても、リストラや失業では給付されません、念の為…
なぜ保険に加入するのか?
ここまで保険をカテゴリにー分けて書いてきました。
色々あって難しいですよね。
しかも、生命保険に医療保険が合わさったものや、貯蓄性のある損害保険も存在する為なおさらです。
保険に加入するには何か目的があると思います。
自分が死亡した時に家族の生活を守りたい。病気になった時に治療専念したい。
基本的に保険は損をする性質の仕組みです。
ですから、保険営業に言われるがまま加入しているのは本当に勿体無いです。
今後自分に起こるかも知れないリスクと向き合い、目的(出口)を考えて必要があると判断したものは有効な保険です。
これを無視して保険は不要だと断定するのはどうかな?と思う今日この頃。
次回は各保険について基本的な事を書いてみようと思います。
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