学資保険は情弱が入るって本当?SNSの噂とFPの本音【2025年最新版】

「学資保険は情弱が入る」「やめとけ」――SNSやネットで見かけて、ちょっと気になる…そんなパパママも多いのでは?

こんにちは。かながわFP相談所(奈良・橿原エリア)のFP金川です。
これまで1000件以上のご家庭から、教育費・保険・家計についてご相談を受けてきました。

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なぜ「学資保険」がまず思い浮かぶのか?~親世代とのギャップ

今のパパ・ママ世代は、「教育資金の準備=絶対に学資保険!」とまでは思っていなくても、
「子どもが生まれたら“学資保険”ってどうなんだろう?」と一度は考える――そんな方が多いのが実情です。

この背景には、親世代(いまの祖父母世代)が「学資保険で教育資金をコツコツ貯めてきた」成功体験があるからです。
1990年前後は、日本が高金利時代で、学資保険の予定利率は5.5%、定期預金も6%前後。預金・保険どちらも今とは比較にならないほど利率が高かった時代でした。

学資保険の「本質」は養老保険のバリエーション

意外と知られていませんが、学資保険の基本設計は“養老保険”の一種です。
「子どもを被保険者とし、親が万が一のときは以降の保険料が免除され、満期には満額が受け取れる」
この“万一時の保障+計画的な積立”を両立した仕組みは、養老保険の特徴を活かしたものです。

単なる積立や投資商品とは異なり、「もしものときの備え」を持ちながら“確実に教育資金を貯められる”という安心感が、今も根強い人気の理由の一つです。

そのため、「預金よりも有利に教育資金を準備できる商品」として学資保険が人気だった時代が確かに存在します(返戻率も104~109%程度)。
ただし、保険には保障コストや解約リスクもあるため、「利回りだけなら預金が上」という時期も少なくありませんでした。

今は金利も予定利率も大きく低下し、2025年現在、学資保険の標準利率は0.25%、預金金利も長らく0.001%程度でしたが、2025年1月の日銀利上げで普通預金でも0.2%前後まで上昇する時代になっています。

過去の成功体験が親世代やママ友の「学資保険やっときなさい」というアドバイスに繋がりやすいですが、現代は時代も金融環境も大きく変化しています。

学資保険が人気だった「時代背景」も知っておこう

1990年代初頭、日本はバブル経済の影響で市場金利が非常に高く、学資保険の予定利率も5.5%と高水準でした。
銀行の定期預金金利が6%近く、普通預金も2%前後と、今とは全く異なる金融環境だったため、「預金と遜色ない利回り+強制貯蓄+万が一の保障」で学資保険が選ばれていました。

ただし、保険には保障コストや解約時リスクがあるため、利回りだけを比較すれば預金より必ず得というわけでもありません。実際は「計画的な貯蓄+万一時の安心感」が支持されていた側面が大きかったのです。

今は金利も予定利率も大きく低下していますので、当時と同じ感覚で選ぶのは要注意です。

ネットで目立つ「情弱」批判。その背景と危うさ

SNSやYouTubeでは「学資保険は情弱が入る」「絶対にやめとけ」といった強い意見も多く目につきます。
確かにNISAなどの投資型商品と比べてリターンは控えめなことが多く、「手数料が高い」「インフレに弱い」といったデメリットばかりが拡散されがちです。

ただし、こうした断定的な意見がバズりやすいのはSNSやインフルエンサーのアルゴリズム的な特性もあります。
「ネットでよく見るから正解」ではなく、“自分や家族の状況”に合った方法を選ぶことが一番大事です。

学資保険のメリット・デメリットをFPが整理

  • メリット
    • 満期まで続ければ確実に資金が貯まる(強制力がほしい方に◎)
    • 万が一の時は保険金で教育費をカバーできる(親が死亡・高度障害時など)
    • 使い道が限定されるため、教育費を“取り崩しにくい”
  • デメリット
    • インフレや円安には弱い(将来の価値が目減りするリスク)
    • 途中解約は元本割れのリスクが高い
    • 投資(NISA・iDeCoなど)と比較してリターンは限定的

保険機能が本当に必要か?代替手段やFP本音

実際のFP相談では、学資保険以外に「親を被保険者にした終身保険」「変額保険」「ドル建て保険」で教育資金を準備するケースも増えています
インフレや円安リスクに備えたい方、保障と運用の両立を重視したい方など、目的や家庭の状況によって最適な選択肢は違います。

大切なのは“何のために・どんな方法で貯めたいのか”を明確にすることです。
名前が学資保険でも終身でも、ご家族の希望や家計に合っていれば正解です。
「でも、その“正解”ってどうやって決めればいいの?」と迷う方も多いでしょう。

そんな時は、「自分や家族がどんな未来をイメージしているか」「どんなリスクが気になるか」「毎月いくらなら続けられそうか」など、生活や気持ちを具体的に言葉にしてみるのが第一歩。
もし自分だけで考えるのが難しければ、FPなど第三者と一緒にシミュレーションしたり、現状の家計や保障の棚卸しから始めるのもおすすめです。

ポジショントークにならない“FPのリアル”

FPや保険の立場から語ると「結局保険推しやん」と思われるかもしれません(笑)。でも本音は、保険でも投資でも預金でも“目的と状況”に合っていれば正解です。
ネットや営業の声より、「あなた自身やご家族の“暮らし”と“目標”」に合わせて、納得できる手段を一緒に考えましょう。

2025年現在の「金利上昇」も踏まえて

2025年1月の日銀の利上げを受けて、日本の預金金利は久しぶりに大きく上昇しています。
普通預金も0.2%前後、ネット銀行ではさらに高い金利も出始め、超低金利時代が一旦終わりつつあります。
このように金融環境が大きく変わる中、貯蓄や教育資金の準備方法も“過去の常識”にとらわれず、今の時代に合った選択をすることが大切です。

迷ったら…ネットの情報だけで決めずに相談を

「ネットで見かける極端な意見や、親世代の成功体験だけで決めてしまう」のは、今の時代には危険もあります。
かながわFP相談所では、奈良県橿原市を中心に、教育資金・家計・保険の相談を承っています。オンラインやLINEでの全国対応も可能です。

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※この記事の内容は2025年4月現在の情報をもとに作成しています。最新情報や制度詳細は公的サイト・各金融機関の公式発表をご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定商品の勧誘ではありません。

監修:かながわFP相談所 FP金川

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