愛媛県12億円特殊詐欺から学ぶ、高齢の親の資産を守る方法

こんにちは。奈良県橿原市の独立系FP、かながわFP相談所の金川です。

愛媛県で、80代女性が約12億円をだまし取られるという特殊詐欺事件が報道されました(時事通信 2025年4月6日)。

「どうしてそんな大金を…」と思われた方も多いと思います。

ただ、FPとしてこのニュースを見たときに感じたのは、

これは単なる詐欺の話ではない

ということです。


なぜ12億円も送金できてしまったのか

手口自体は、よくある特殊詐欺です。

  • 保険証の不正利用
  • 警察や検事を名乗る
  • 資産調査を理由に送金を指示

ここだけ見ると、「気をつけましょう」で終わる話です。

でも本質はそこではありません。

👉資産が「一人で動かせる状態」だったこと

これが最大のポイントです。


資産は「増やす」より「守る」が難しい

多くの方は資産運用に関心があります。

NISA、投資信託、利回り。

もちろん大切です。

ただ、今回のようなケースを見ると分かる通り、

資産は一瞬で失われます。

時間をかけて積み上げても、守りがなければ意味がありません。


今回の事件から見える3つのリスク

① 一人で資産を動かせる状態

誰にも確認せずに大きな送金ができる環境は、自由である一方で最大のリスクです。

② 「権威」に対する思考停止

警察・検事という言葉が出た瞬間に判断力が鈍る。これは誰にでも起こり得ます。

③ 家族との情報共有不足

お金の話をしていない家庭ほど、異変に気づくのが遅れます。


では、家族に何が共有されていれば違ったか

今回のニュースで強く感じたのは、家族間でお金の情報が共有されていないリスクです。

どこにどれくらい資産があるのか。
何かあったとき、誰に相談するのか。

これが共有されていれば、少なくとも異変に気づくスピードは変わります。

今回の事件は昨年10月から今年2月にかけて、8回にわたる送金が続きました。
家族間に日常的な情報共有があれば、早期に気づける可能性はあったはずです。


エンディングノートは「死ぬため」ではない

エンディングノートというと、まだ早い、縁起でもないと思われがちです。

でも本来は、家族を守るためのものです。

難しく考える必要はありません。

まずは、通帳がどこにあるかを家族の誰か一人に伝える。

それだけでも、大きな違いになります。


日本は「お金の話」をしなさすぎる

相談を受けていて感じるのは、家族間でお金の話をしていないケースの多さです。

資産の話はタブー。お金の話はしにくい。

この空気が、リスクを大きくしています。

本来は逆で、お金の話こそ共有すべき情報です。


FPとして伝えたいこと

資産形成は「増やす」ことばかり注目されがちです。

でも本当に重要なのは、

👉どう守るか

です。

どこに置くか。誰が動かせるか。どういうルールにするか。

ここまで設計して初めて、資産は機能します。

完璧である必要はありません。

「何かあったら誰に相談するか」

これを決めておくだけでも、大きく変わります。


今回のニュースをきっかけに、

一度、ご家族でお金の話をしてみてください。

それだけでも、十分価値があります。


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