老齢基礎年金の繰り上げ、繰り下げ受給
老齢基礎年金の受給開始年齢は原則として65歳ですが、本人の希望で受給年齢を変更する事が出来ます。
60歳から64歳の時に年金を受け取る事を繰り上げ受給。
66歳から70歳の時に年金を受け取ることを繰り下げ受給といいます。
この制度得を利用した場合、次のように受給額の調整が行われます。
繰り上げ受給
繰り上げた月数×0.5%が年金額から減らされます。
60歳になった時点で年金を受け取る場合は、0.5％×12か月×5年＝30％
年金額が780,000円の場合、780,000円×30％＝234,000円が減額され年金額は546,000円となります。
繰り下げ受給の場合
繰り下げた月数×0.7％が年金に追加されます。
70歳まで、年金を受け取らなかった場合は0.7％×12×5年＝42％
同じく年金額が780,000円の場合、780,000円×42％＝335,400円が増額され、年金額は1,115,400円となります。
65歳を中心に、前後10年間で最大72％の年金額の差額がうまれます。
早く貰う場合も、遅く貰う場合もメリット・デメリットが存在します。
また、この制度は一度実行されると後で変更が出来ません。
ですから、ご自身の資産状況やライフスタイル、健康状態を勘案した上で適切な判断をしたいものです。
