マイナポイントより、よっぽど得する話。入院した時に気づいたマイナ保険証の本当の価値
1兆円使ったのに、ポイントを失効させた人がいる
会計検査院が先日公表した調査結果が話題になっています。
国が2019〜2023年度に実施したマイナポイント事業、その支出総額はなんと1兆3905億円。カードの申請件数は事業後に約6800万件増加したというデータも出ました。
ただ同時に、こんな実態も明らかになっています。高齢者を中心に、もらったポイントの有効期限が切れて失効してしまったケースが一定数あったと。
「ポイントをもらったのに使えなかった」は気の毒ですが、今日お伝えしたいのはポイントの話ではありません。
マイナンバーカードには、ポイントよりよっぽど価値のある使い方があるからです。
入院して、気づいた
私事で恐縮ですが、少し前に膀胱腫瘍で手術を受けました。幸い良性でしたが、2ヶ月で2回の手術という経験をしています。
その入院の時のことです。受付の顔認証付きカードリーダーにカードをかざして、本人確認を済ませ、画面の指示に従って同意をタップした。
それだけです。
窓口での支払いは最初から限度額内に収まっていました。事前に限度額適用認定証を申請する必要は一切ありませんでした。
「限度額適用認定証」って何?という方へ
入院や手術で医療費が高額になる場合、本来は事前に「限度額適用認定証」を申請して病院の窓口に提出する必要があります。
これがないと、窓口でいったん医療費の3割を全額支払ってから、後日高額療養費として払い戻しを受ける流れになります。
たとえば医療費総額が50万円なら、窓口で15万円を一時的に立て替えることになる。家計へのインパクトは小さくありません。
ところがマイナ保険証を使えば、この認定証がなくても最初から限度額内の支払いで済むようになっています。事前申請も不要。窓口での立替も不要。
FPとして正直に言うと
マイナポイント(最大2万円分)は確かに魅力的でした。でも2023年9月に終了していて、今からもらうことはできません。
ただ、マイナ保険証の恩恵は今も続いています。
入院時の窓口負担を最初から抑えられる。確定申告の医療費控除が楽になる。救急搬送時に情報連携がしやすくなる。
これ全部、カードを保険証として登録しているだけで使える機能です。
ポイントは終わりましたが、使い勝手は続いています。
一点だけ注意
オンライン資格確認に対応していない医療機関では、従来通り限度額適用認定証が必要になります。かかりつけの病院が対応しているかどうか、事前に確認しておくと安心です。
また、住民税非課税世帯の方が食事療養費の減額を受ける場合は、別途申請が必要なケースがあります。
まとめ
マイナポイントの1兆円規模の事業が話題になっていますが、私が入院して実感したのは「ポイントじゃなくて保険証としての使い方が本命だった」ということです。
もしまだ保険証として登録していなければ、マイナポータルから5分でできます。
次に入院するかもしれないのは、明日かもしれない。そう思うと、今日やっておく価値は十分あると感じています。
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かながわFP相談所(奈良県橿原市)は保険・NISA・住宅ローン・ライフプランを中立な立場でサポートする独立系FPです。橿原市・奈良市・大和高田市・桜井市など奈良県全域+全国オンライン対応。
この記事を書いた人
かながわFP相談所
AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員
奈良県橿原市の独立系FP。外資系生保・乗合代理店・不動産会社での実務を経て独立。特定の保険会社・金融機関に属さない中立的な立場から、保険見直し・NISA・住宅ローン・ライフプランニングなど家計全般のご相談に対応。IFAとして資産運用アドバイスも行っています。
奈良・橿原でFPとして活動を始めて8年。2025年に二度の手術を経験し、病室で痛感したことがあります。人は心身が揺らいだ瞬間、どれほど知識があっても正しい判断ができなくなるという現実です。数字の正解より、迷った瞬間に隣で一緒に地図を広げる存在でありたい。
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