小規模企業共済とは【2025年版】フリーランス・個人事業主の退職金制度をFPが解説

こんにちは!橿原市のFP、金川です。

「フリーランスや個人事業主に退職金はない」——そう思っている方は多いですが、小規模企業共済という制度を使えば、自分で退職金を積み立てることができます。節税効果も高く、フリーランス・自営業者にとって優先度の高い制度です。

小規模企業共済とは

中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営する、個人事業主・小規模企業の経営者向けの退職金積立制度です。廃業・退職時に共済金として受け取ります。

加入できる人

  • 個人事業主(業種・規模の要件あり)
  • 小規模企業の役員(常時使用する従業員数が一定以下)
  • 共同経営者(配偶者・親族で事業に従事する方)

※従業員数の要件は業種によって異なります。詳細は中小機構公式サイトをご確認ください。

掛金と節税効果

掛金は月1,000円〜70,000円の範囲で自由に設定でき、全額が所得控除になります。

年間掛金所得税率20%の場合の節税額(目安)所得税率30%の場合の節税額(目安)
月30,000円(年360,000円)約72,000円約108,000円
月70,000円(年840,000円)約168,000円約252,000円

※住民税も合わせると節税効果はさらに大きくなります。

受取時の優遇

共済金の受取方法によって課税の扱いが変わります。

  • 一括受取:退職所得扱い→ 退職所得控除が適用され、税負担が軽くなる
  • 分割受取(年金型):公的年金等の雑所得扱い→ 公的年金等控除が適用
  • 一括+分割の併用:条件によっては組み合わせも可能

退職所得は「(受取額 − 退職所得控除額) × 1/2」が課税対象になるため、長期間積み立てた場合は特に節税効果が大きくなります。

iDeCoとの違い・組み合わせ方

比較項目小規模企業共済iDeCo(自営業)
月最大掛金70,000円68,000円
所得控除全額(小規模企業共済等掛金控除)全額(小規模企業共済等掛金控除)
運用中小機構が運用(元本保証的な仕組み)自分で運用商品を選ぶ(元本割れリスクあり)
貸付制度あり(緊急時に低利で借入可能)なし
引き出し廃業・退職時など(途中解約は元本割れリスク)原則60歳まで不可

FPの考え方:自営業・フリーランスの方は小規模企業共済を優先し、余裕があればiDeCoを追加するのがおすすめです。小規模企業共済は「貸付制度」があるため、事業資金が必要になったときに融通が利きます。iDeCoは資産が完全にロックされるので、事業上のリスクがある方は注意が必要です。

注意点

  • 20年未満の任意解約は元本割れ:廃業・退職ではなく任意で解約した場合、積立額より少なくなる可能性があります
  • 加入は商工会・金融機関から申し込み:中小機構への直接加入はできません
  • 掛金の変更は年1回:毎年1月に変更可能(増額・減額・停止も可)

まとめ:フリーランスが最初にやるべき節税・老後準備

  1. 小規模企業共済への加入(月1,000円〜OKなのでまず始める)
  2. iDeCoの追加(小規模企業共済の上限に達したら)
  3. 新NISAで投資運用(節税効果はないが流動性が高い)

フリーランスの節税・老後準備、FPと一緒に整理しましょう

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この記事を書いた人

かながわFP相談所

AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員

奈良県橿原市の独立系FP。外資系生保・乗合代理店・不動産会社での実務を経て独立。特定の保険会社・金融機関に属さない中立的な立場から、保険見直し・NISA・住宅ローン・ライフプランニングなど家計全般のご相談に対応。IFAとして資産運用アドバイスも行っています。

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