自動車保険の値上げが続く?2027年1月にも引き上げへ|弁護士特約・個人賠償・先進医療の重複保障に注意

赤いオープンカーを運転する女性のイラスト|自動車保険のイメージ

こんにちは、かながわFP相談所の金川です。
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自動車保険の値上げは、実際に3段階で続いている

【2026年8月追記】この記事を書いた時点では「値上げが予定されている」段階だったが、その後の状況が確定した。損保ジャパンでは2026年1月に業界過去最大となる約7.5%の値上げが実施され、同年7月にはさらに平均1.8%の追加値上げがあった。そして2026年8月、2027年1月から平均5%程度の値上げを行うと発表している。約1年の間に3段階の値上げが続いている計算だ。

2026年1月の改定では、三井住友海上が約7%、あいおいニッセイ同和損保が約6%と、大手各社がそろって過去最大幅の値上げに踏み切った。値上げの背景にあるのは、車両の修理費高騰(先進運転支援システムの部品費上昇や工賃引き上げ)と、賃金水準上昇に伴う対人賠償費用の増加である。

改定率は用途や車種、補償内容によって異なるため、一律に「〇%上がる」とは言えない。ただし、複数回の値上げが積み重なっている以上、契約している保険会社・条件によっては体感できる負担増になっている可能性は高い。

さらに、この動きは損保ジャパンだけではない。大手各社が相次いで改定を予定しており、直近では東京海上日動の改定が最も早い。

  • 東京海上日動:2026年10月1日から平均約6.5%(2024年1月以降で4回目の改定)
  • 損保ジャパン:2027年1月から平均約5%
  • 三井住友海上・あいおいニッセイ同和:2027年4月に自動車約6%・火災約5%の引き上げを検討していると報じられている(両社は同月に合併を予定)

とくに東京海上日動の改定は2026年10月1日で、もう間近だ。10月以降に更新・新規加入する契約から適用されるため、9月中に満期を迎える人と10月以降の人とで条件が変わる。

各社が値上げの理由に挙げているのは、いずれも修理費の高騰である。衝突被害軽減ブレーキなどの先進運転支援システムが普及し、バンパーやフロントガラスの周辺に高価なカメラやセンサーが組み込まれるようになった。見た目には軽い接触でも、部品を外せばセンサーの再調整(エーミング)が必要になり、以前なら部分補修で済んだ修理が高額化しやすい。

任意保険未加入ドライバーが増加中

一方で、近年は任意保険に加入せずに運転しているドライバーも増えています。事故に遭ったときに「相手が無保険だった」というケースも珍しくありません。

こうしたリスクに備えるために重要なのが、無保険車傷害車両保険です。これらが付いていれば、相手が保険に加入していなくても自分や同乗者を守ることができます。

「相手が保険に入っているはず」と思い込むのは危険です。ご自身の契約でしっかりカバーできているか、ぜひ確認してみてください。

弁護士特約は非常に有用だが、重複に注意

事故にあったときに心強いのが弁護士特約です。示談交渉を弁護士に依頼でき、費用をカバーしてもらえるため大きな安心につながります。

ただし、車を2台以上所有している場合、それぞれの契約につける必要はありません。通常はどちらか一方に付加していれば、家族全体で利用できるケースが多いのです。
重複契約は無駄になる可能性があるため、ぜひ一度チェックしてみてください。

※ただし、共済など一部では「その車にしか適用されない」ケースもあるため要注意です。

個人賠償責任保険も重複しやすい

もう一つ確認しておきたいのが個人賠償責任保険です。これは日常生活で他人に損害を与えてしまったときに補償してくれるものですが、複数の保険に付いていることが多いです。

たとえば、
・火災保険に付帯
・自転車保険に付帯
・自動車保険に付帯
といった形で、知らず知らずのうちに重複加入してしまうケースがあります。

二重に加入していても実際に支払われるのは一契約分だけです。契約内容を確認し、どこか一つにまとめるだけで保険料を節約できる可能性があります。

医療保険の先進医療も二重給付はされない

医療保険に付加されることの多い先進医療特約も注意が必要です。先進医療は「技術料」が対象となる仕組みのため、複数の契約に入っていても重複して給付されることはありません。

先進医療自体は大変有益な保障ですが、あまりに多重に加入してしまうと保険料がムダになることもあるのです。

まとめ|値上げ時代こそ、重複保障を点検しよう

自動車保険料の値上げは避けられない流れです。だからこそ、同じ保障に複数加入していないか本当に必要な特約だけが残っているかを確認することが家計を守る第一歩です。

無保険車傷害や車両保険など、自分と家族を守るべき保障はきちんと備えつつ、弁護士特約・個人賠償・先進医療などの「重複保障」に注意して、ムダを省きましょう。

「うちはどうなる?」と不安に感じた方は、専門家と一緒に確認するのが安心です。

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値上げのたびに補償を削るのではなく、重複や不要な特約から整理するのが順序です。見直すタイミングの考え方は保険の見直しはいつ?で解説しています。

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この記事を書いた人

かながわFP相談所

AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員

奈良県橿原市の独立系FP。外資系生保・乗合代理店・不動産会社での実務を経て独立。特定の保険会社・金融機関に属さない中立的な立場から、保険見直し・NISA・住宅ローン・ライフプランニングなど家計全般のご相談に対応。IFAとして資産運用アドバイスも行っています。

奈良・橿原でFPとして活動を始めて8年。2025年に二度の手術を経験し、病室で痛感したことがあります。人は心身が揺らいだ瞬間、どれほど知識があっても正しい判断ができなくなるという現実です。数字の正解より、迷った瞬間に隣で一緒に地図を広げる存在でありたい。

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