高齢者の運転技能検査見直しへ。奈良県で「免許返納」と老後資金をライフプランで考える理由

高齢者の運転技能検査見直しを受け、免許返納のタイミングとライフプランの関係を解説するかながわFP相談所のアイキャッチ画像。高齢夫婦が車を運転する写真と、奈良県は車社会・FP相談受付中の文字。

高齢者の運転技能検査について、警察庁は検査内容の見直しを進める方針を示しました。

きっかけは、警察庁の追跡調査です。検査に合格した高齢ドライバーの事故率が、無違反だった人の約2.8倍だったことが判明しました。つまり、「合格したから安全」とは言えなかった。

この結果を受け、警察庁は検査内容の見直しを決め、8月をめどに有識者会議で報告書をとりまとめる予定です。

「制度が変わるんだな」で終わらせるのは、もったいないと思います。

私は奈良県でライフプランの相談を受けていますが、多くのお客様が「75歳くらいまでは運転したい」「80歳になっても車は手放せない」とおっしゃいます。

それは当然だと思っています。

奈良県では、車は生活必需品です。買い物、通院、子どもの送迎。都市部とは事情がまったく違います。

だからこそ、免許返納は交通の問題である前に、家計の問題でもあります。

私がライフプランで必ず聞くこと

ライフプランを作成する際、私は必ずこう聞きます。

「何歳まで車を運転する予定ですか?」

実際のライフプランでは、「何歳まで働くか」と同じくらい、「何歳まで車を所有するか」を確認しています。奈良県では、その答えが老後資金の必要額を大きく左右するからです。

老後の収支を試算するうえで、これは外せない質問です。

なぜか。車は、持っているだけでお金がかかり続けるからです。

車の維持費、年間いくらかかっているか知っていますか?

車を1台持つと、毎年こんな費用がかかります。

  • 自動車税:年間3〜5万円程度
  • 任意保険:年間6〜15万円程度(年齢・等級により大きく異なる)
  • 車検:2年に1回、5〜15万円程度
  • タイヤ交換:数年に1回、3〜8万円程度
  • ガソリン代:年間10〜20万円程度
  • 修理・消耗品:年間数万円

合計すると、年間30〜60万円になる家庭は珍しくありません。

ここで気づいてほしいのは、これが老後も続くということです。

65歳で退職して80歳まで車を持ち続けると、15年間で450〜900万円。

この数字を見て、初めて「そんなにかかるのか」とおっしゃるお客様が多いです。

免許を返納すると家計はどう変わるか

仮に年間40万円の維持費がかかっていたとします。

75歳で返納すると、車に関する支出が大きく減る可能性があります。

80歳まで生きるとすれば5年で200万円分。85歳まででは400万円分。老後資金への影響は、決して小さくありません。

任意保険料は、年齢や事故リスク、車種、等級、補償内容などによって決まります。高齢になると事故リスクなどを反映して保険料が変わる場合もあるため、維持コスト全体を見据えてライフプランを考えることが大切です。

「返納すればいい」では終わらない

ただし、私は「早く返納しましょう」とは言いません。

奈良県では、免許を返納した瞬間に生活が成り立たなくなる地域があるからです。

  • バスは1日数本しかない
  • 最寄りのスーパーまで車で20分
  • かかりつけ医への通院手段がなくなる

返納は「いつするか」ではなく、「返納後の生活をどうするか」とセットで考える必要があります。

タクシー代、送迎サービス、場合によっては住み替えのコスト。これらをライフプランに織り込んでおくことが、本当の意味での老後設計です。

まとめ

高齢者の運転技能検査の見直しは、高齢ドライバーだけの話ではありません。

「何歳まで車を持つか」「返納後の生活をどう維持するか」。この2つは、老後資金の計画と同じくらい重要なテーマです。

奈良県のような車社会では特に、早い段階からライフプランに組み込んでおくことをおすすめしています。

私のライフプラン相談では、「何歳まで働くか」だけでなく、「何歳まで車を所有するか」まで含めて老後資金をシミュレーションしています。奈良県の車社会に合わせたライフプランを知りたい方は、お気軽にご相談ください。

かながわFP相談所

この記事を書いた人

かながわFP相談所

AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員

奈良県橿原市の独立系FP。外資系生保・乗合代理店・不動産会社での実務を経て独立。特定の保険会社・金融機関に属さない中立的な立場から、保険見直し・NISA・住宅ローン・ライフプランニングなど家計全般のご相談に対応。IFAとして資産運用アドバイスも行っています。

奈良・橿原でFPとして活動を始めて8年。2025年に二度の手術を経験し、病室で痛感したことがあります。人は心身が揺らいだ瞬間、どれほど知識があっても正しい判断ができなくなるという現実です。数字の正解より、迷った瞬間に隣で一緒に地図を広げる存在でありたい。

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